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◆2003年8月◆
層雲峡では・・・

 温泉街の「花ものがたり」も、秋の花へと移り変わり、層雲峡も日増しに秋が近 づき夕方になると半袖では肌寒く感じられる日が続くようになりました。

 今回は層雲峡での過ごし方を案内します。まずはビジターセンターで層雲峡周辺 を下調べ、さっそく出発!!天気がよければ歩く(40分)か、レンタサイクルで 小函へ(20分位)銀河・流星の滝を眺め、壮大な柱状節理の絶壁を見ながら散策 、駐車場から登山口がある双○(そうばく)台へ登ってみる(片道20分)。滝を 眺めるスポットです。そして温泉街に戻って、湯元「銀泉閣」の駐車場にある¨ 足湯¨につかってみては?疲れた足が癒されます。それから食事、温泉街にはラ ーメン屋、山のイタメシ屋、食房が各々自慢のメニューを揃えて待っていますヨ 。最後に温泉をゆっくり入りましょう。(公共の温泉黒岳の湯)


山では・・・・

 初夏の訪れとともに季節は早く進行していましたが、7月の低温は逆に季節を停滞 させ、おもいのほか残雪模様は豊かにみられます。それでも8月に入ると高山帯で はいつしか秋色が漂いはじめました。やがて降雪の朝が訪れ、燃えるような紅葉 の季節も間近です。


季節の話題 〜ナキウサギ〜

 岩の上に静止して上空に鋭い鳴き声を発しているナキウサギの姿は、まるで遥か な宇宙との対話をしているようです。

 ナキウサギはウスバキチョウと同じく「氷期の落とし子」と呼ばれ、最近では「 ナキウサギふぁんくらぶ」が組織されるなど、その知名度は非常に高くなってい ます。古くは植林されたカラマツを加害する害獣として知られており、その姿が 初めて確認されたのは1928年10月に置戸町で捕獲されてからのことです。

 現在では、大雪山系のほかに日高山脈、夕張山地など北海道中央部を中心とした 地域に分布していることが知られていますが、知床半島からはまだ確認されてい ません。その分布地域は高山帯だけではなく、襟裳岬に近い様似町では標高50mほ どの低地にも生息しています。しかしナキウサギは暑さに対して弱いため、夏季 に涼しい気候条件を提供してくれる火成岩、深成岩、変成岩などによって形成さ れたガレ場などの環境に限られています。

 ナキウサギの体長は約15cm、ふつうのウサギのような長い耳をもたず、一見モル モットのような姿をしています。世界では18種から25種が知られており、エゾナ キウサギは北東アジアに広く分布するキタナキウサギの亜種で、北海道だけに分 布しています。

 ナキウサギの最も著しい特徴は、その名前の由来となっている鳴き声と秋にはひ じょうに活発になる貯食行動です。鳴き声は「ピッ、ピッ、ピッ・・・」と、小 鳥のような鋭い金属音をあげます。これは天敵などへの警戒や繁殖など仲間との コミュニケーションの機能をもっているものと考えられます。また貯食活動とは 、冬季のための食糧を貯蔵する習性で、冬の間も冬眠をしないナキウサギにとっ て、大雪山での8ヶ月にもおよぶ長い越冬のために集めることは重要な仕事です。 食糧としては、草本類、低木類など各種の高山植物をはじめ地衣類、苔類、キノ コなどにもおよびますが、貯食場には実にさまざまな貯食植物が集められていま す。8月中旬を過ぎるころになると、ナキウサギの活発な貯食行動が観察されるよ うになります。

 ナキウサギはウスバキチョウなどのように天然記念物には指定されていませんが 、地史的・生態的側面から見ても非常に学術的に貴重な動物です。身近な観察地 としては、黒岳石室周辺や白雲石室周辺、緑岳、ユニ石狩岳の鳴兎園などがあり ます。まだ個体数の多いところとしてはトムラウシ山やニペソツ山が知られてい ます。




層雲峡ビジターセンター 自然観察講座報告 《1》

 2003年7月13日「赤岳」 層雲峡ビジターセンター主催の自然観察講座で、層雲峡周辺の早朝散策以外、登 山をすることになりました。その第一弾!

 当日朝8時に層雲峡ビジターセンター前に集合。定員は20名程度のため、10名弱の 方のお申し込みをお断りすることになっていまうという予想外の嬉しい盛況ぶり !前日はあいにくの小雨/雷雨、出発時は霧という層雲峡の天気にやや尻込み気味 だった家族連れの方も参加を決め、21名とスタッフ4人で、いざ層雲峡を出発!

 くもり空の銀泉台、ガスのかかった雪がとけたばかりの第一花園、まだまだ一面 雪渓に覆われた第三花園を過ぎる頃には、青空も見えはじめ、満開のコマクサが 広がるコマクサ平にて大休止。今日は幼虫は見当たらなかったけれど、石の裏に 産みつけられた1mmくらいのウスバキチョウの卵をかわるがわるルーペで観察。白 い卵は思ったより表面がザラザラ(ぶつぶつ?)で、赤っぽい点が中身に透けて 見える。面白〜い。(帰路ではヒラヒラ舞う蝶の姿も!)

 赤岳コースでは、一番辛いと思われる第三雪渓の登りもチングルマ・エゾノツガ ザクラ・ジムカデ・エゾヒメクワガタなど花を楽しみながら、ゆっくりと登って いく。

 私が役に立てるのは花の名前くらいなのに、皆さんよくご存知であんまり出番な し。受付時やや心配された70歳代の参加者の方の健脚ぶりには脱帽。この年代の 方は個人差が本当に大きく、ぜんぜん歩けない人もいれば、とてもとてもかなわ ない!という方も・・・頭が下がります。

 いよいよ赤岳頂上。元気元気なみんなそろって記念写真。大休止後は、ほんの少 し足を延ばして他では見られないホソバウルップソウ・チョウノスケソウの花を 見る。普段一人で歩いている私には、人とゆっくり歩くことの楽しさを感じた一 日でした。



ソロソロ気になりだした紅葉・・・
まずは例年の見頃の目安をカンタンにご紹介

黒岳
黒岳
銀泉台
高原温泉
ウラシマツツジ
ナナカマド
9月初旬
9月10日〜15日前後
9月15日前後
9月20日〜25日前後


A 黒岳山頂〜石室 ウラシマツツジ 8/末〜9/5頃
(意外と長持ちした感じ)

B 黒岳斜面 ナナカマド 9月上旬と9月中

C 黒岳リフト
  ロープウェイ周辺
ナナカマド
ミネカエデ
オガラバナ
9/20前後
9/20前後
9/20前後

D 雲ノ平 ナナカマド・チングルマ 9月上旬(9/4・5 頃)

E 北海沢・北海岳 ナナカマド・チングルマ 9月中旬(9/13・15頃)

F 裾合平 チングルマ 9月中旬(9/12・13頃)

G 姿見ノ池周辺 ナナカマド 9/10前後

H ピウケナイ沢周辺  ナナカマド 9/10〜12前後

I 沼ノ平(乗越より) ナナカマド 9/10前後

J 永山岳・当麻岳中腹 ナナカマド 9/15前後

K 銀泉台  ナナカマド 9/2・3頃と9/13・14頃

L 赤岳第三雪渓周辺  ナナカマド 9/2・3頃

M 白雲岳山頂 旭岳方面 ナナカマド 8/末〜9/頭

N 緑岳山頂 白雲小屋方面 ウラシマツツジ 8/末〜9/頭

O 緑岳ガレ場(下の沢筋
  緑岳ガレ場タスキ
ナナカマド 9月中旬
葉ほとんどありませんでした

P 緑岳中腹花畑  ナナカマド
チングルマ
9月中旬
9/中〜下旬

Q 高原温泉沼めぐりコース・滝見沼・緑沼
  
(上のほうの沼は、少し早めの9月中旬にも)
9/20前後


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