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◆2003年10月◆

層雲峡では・・・

 温泉街の「花ものがたり」では多くの観光客の方があちらこちらで花をバックに 写真を撮る姿や商店街に設置されたテーブルで食事をされる姿も見かけられ、「 花ものがたり」効果があったように思われました。今年の紅葉は本当に久々にお 見事!!窓から眺める岩肌の日々色づく光景は、自然の持つ不思議さと美しさに 驚かされました。

 冬を迎える層雲峡のイベントは「雪ほたる」。あちらこちらの軒先にあった花の 代わりを彩るのは、ほのかな灯りを灯す光のモニュメント。国道沿いの石狩川河 川では「氷○まつり」の製作が始まります。まもなく雪の到来です。雪景色を眺 めながら温泉に入りゆっくり過ごす季節です。


山では・・・・

 大雪山麓の層雲峡では、ひさしぶりに美しい紅葉に恵まれ、その最盛期を迎えて おりますが、高山帯ではすでに根雪の世界に入ってきました。あらゆるものの想 像を越え、すべての視野を変えて、最後の枯葉さえ奪い去っていく吹雪は、厳し く長い季節への荒々しい序曲のようです。


季節の話題 〜エゾヒグマ〜

エゾヒグマ
 大雪山の主、キムンカムイ(アイヌ語で「山の神」を意味する)は夏から秋にか けてさまざまな高山植物を採食していますが、高山帯が根雪の季節に入ってくる と、森林帯に下って冬眠の準備をはじめます。

  クマの仲間は世界で7種類が知られており、そのうちヒグマは北半球に広く分布 しています。日本のエゾヒグマはその一亜種で北海道のみに生息している日本最 大の陸上哺乳類です。大型の雄では体長2.5m、体重300kgを越える個体も見られま す(層雲峡ビジターセンターには最大級の2頭が展示されています)。なお本州に はヒグマは分布しておらず、代わって別種のツキノワグマが生息しています。

 ヒグマの繁殖期は初夏に発情期をむかえ、出産は年1回、冬ごもりの中の1〜2月に1 〜3頭の子を産みます。大雪山のヒグマの冬眠については、まだ詳しいことは観察 されていませんが、中腹の森林帯の木の根元の穴や、土の掘られた穴の中で11月 から4月にかけてと考えられます。

 春、冬眠より目覚めたヒグマは雪の溶けはじめたばかりの沢沿いの湿地で、ミズ バショウやザゼンソウ、さらにオオブキやエゾイラクサなどの新芽を食べはじめ ます。そして夏になると、ヒグマはしだいに標高の高いところに上がってくるの です。

 高山帯でのヒグマの採食場は高山雪潤草原のお花畑が中心で、とくにハクサンボ ウフウは量的にも重要な食料源になっています。秋に入りハイマツの実が熟して くると、ヒグマはハイマツ群落の中で実を食べ続けます。また低木のクロマメノ キやコケモモなどの実も大好物で、一日のほとんどを採食しながら暮らしており 、長い冬眠のための体力を貯えています。やがて根雪の季節が訪れると、ヒグマ は冬眠のために森林帯に下っていきます。

 紅葉の季節の高山温泉に訪れると、多くの人々の賑わいとは別に、いたるところ でヒグマのサインに気づかされます。

 やはりここは野生の世界なのです。

エゾヒグマの暮らし



2003年 山ごよみ 〜夏山シーズンを振り返って〜

6月15日 高山蝶パトロール
6/9 赤岳コマクサ平にて〜ウスバキチョウ初見(VC保田)         既に産卵されていたので発生は5月下旬〜6月上旬と思われる

6月28・29日 山開き
28日 黒岳 山開き安全祈願祭
29日 大雪山 山開き縦走登山会

7月3日 三笠新道通行止(クマ出没のため)

7月13日 層雲峡ビジターセンター 自然観察講座「赤岳登山」実施

7月29日 北鎮岳にて年2化目と思われるウスバキチョウ目撃(VC保田)
春の好天のため早期に孵化した個体(6月下旬〜7月上旬)が 越冬することなく7月下旬の寒冷刺激により年内羽化したものと思われる。

8月3日 自然公園クリーンデー「クリーン大雪運動」(清掃etc)実施

8月10日 台風10号の接近に伴い、VC自然観察講座「沼ノ原登山」中止
層雲峡 映月峰付近にて落石(台風10号)
林道通行止のため黒岳一合目〜五合目登山も通行禁止。
現在も継続中

8月30日 黒岳 初雪(AM4:10)

9月14日 またしても・・・台風14号の接近に伴い
ビジターセンター 自然観察講座「黒岳〜お鉢平登山」中止

9月19日 黒岳バイオトイレ開所式(雨天の為 ビジターセンタ−にて)

9月21日 大雪山系 初冠雪(旭岳)

9月26日 黒岳石室 管理人下山('03は6/20〜9/25有人管理)

9月29日 白雲岳避難小屋 管理人下山('03は6/20〜9/28有人管理)
黒岳バイオトイレ冬季閉鎖

10月1日 銀泉台ヒュッテ営業最終日 2日下山

10月3日 道道銀泉台線 冬季通行止(am11:00)

10月5日 ビジターセンター 早朝散策会「紅葉谷」実施

10月6日 高原温泉・ヒグマ情報センター閉所(入林最終10/5)

10月10日 大雪高原山荘 営業終了

10月11日 高原温泉への町道 冬季通行止

10月19日 愛山渓温泉 愛山渓倶楽部 宿泊最終日
(日帰り入浴はゲート閉鎖前まで可能 要問合せ)

10月24日 道道・愛山渓線 冬季通行止(予定)

・・・・・・《気になる花の見頃》・・・・・・

ホソバウルップソウ 小泉平咲き始め――→6/18頃
満開―――――――→6/26頃
やや下り坂――――→7/3頃
細葉得撫草

チョウノスケソウ 小泉平見頃――――→6/27前後
今年は花数多く 当り年!?

昨年6月の降雪遅霜で ほころびかけた蕾の大部分が枯れた キバナシャクナゲもその影響か?かなり目立ちました。 場所により長く楽しめますが、一番の見頃は6月中・下旬頃でした。

コマクサ (コマクサ平)6月下旬〜7月上旬
次から次と花が咲き 花期が長いので
7月一杯は十分楽しめる。(8月も?)
駒草

クモイリンドウ 白雲小屋周辺
咲き始め―――――→7/37
見頃―――――――→8/5頃
雲井竜胆

※高原温泉・銀泉台 紅葉期のマイカー規制・シャトルバス運行実施(土・日・祝 日)

・・・・・・・《紅葉のピーク》・・・・・・・

山頂部
銀泉台斜面
高原温泉
緑沼
滝見沼
三国峠
層雲峡
ナナカマド・ウラシマツツジ
ナナカマド・ダケカンバ
ナナカマド
ナナカマド
ナナカマド
ともに9/5前後
9/11・12頃
9/17・18頃
9/17・18頃
9/17・18頃
9/25頃
10月初旬

 今年は久しぶりにウラジロナナカマドが赤く紅葉し「10年に一度」と言われるほ どの美しい色づきを見せてくれました。(特に銀泉台・山頂部) 冷夏のせいか?8月下旬から色づき始めた紅葉は、山頂付近では一週間から場所 によっては十日前後早いようだと言われましたが、中腹から山裾では、少し早め か例年並程度に落ち着いた感じ。ここ2、3年ハバチ(の仲間)の大発生で枯れて しまっていた樺の木も美しく黄葉し、久しぶりに黄色が広がる風景を、かなり長 い間楽しむことが出来ています。

 10月上旬 山は早くも雪化粧。長い長い冬の訪れのまえに、最後の輝きを放っている層雲峡です。
稚児車


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